5-14 210627 豊橋のカンプフグルッペ

こんにちは。

豊橋教室長の久野です。

本日も大盛況です。生徒さん6名、講師5名、事務長1名で開講です。

近所の公園では野外フェス?が開催されており、ベースのブンブンという低音が腹の底に響きながらの勉強会でした(。-`ω-)


さて、本日、我々東海つばめ学習会は、NPO法人設立のための総会を開催します。

私は、柿本理事長を支える副理事長という立場で、今後も活動に関わって参ります。豊橋教室に限らず、今後も我々東海つばめ学習会の活動をご支援いただきますよう、何卒宜しくお願い申し上げます。


今日のタイトルですが、「カンプフグルッペ(kampfgruppe)」という言葉は皆さん耳なじみがないと思います。ドイツ語で「戦闘団」を意味する言葉で、その起源は第二次世界大戦後期のドイツ軍までさかのぼります。

今回はNPO法人化を記念し、豊橋教室で採用しているマネジメントのコンセプトについて、このカンプフグルッペという言葉を通じてご紹介したいと思います(長いので、読み飛ばしていただいてもOKです(;´・ω・))。


通常、軍隊は、歩兵・騎兵・砲兵・工兵…といった、専門職種ごとに部隊を編成します。会社組織においても、営業・設計・サポート・総務・経理…といった具合で、職種ごとに組織が編成されるのが普通ですよね。

しかし、当然ながら、単一の職種からなる部隊には、得意なことと不得意なことがあります。例えば砲兵は、遠方の敵めがけて大火力で攻撃する能力に長ける一方、機動力が皆無のため、敵歩兵による接近戦には極めて弱い…といいった具合です。営業マンには、設計ができないのと同じことです。


そこで、軍隊では「諸兵科連合」というコンセプトに基づき、さまざまな部隊を組み合わせて大部隊を編制するようになりました。お互いの兵科がそれぞれの弱点を補い、部隊全体として長所を最大限発揮できるようにするのです。


しかしながら、「諸兵科連合」に基づき編成された部隊は、ある一定の戦闘を想定して、事前に準備されたものです。したがって、戦闘技術の進歩が著しく早い第二次世界大戦では、想定外の戦闘に連合部隊がうまく対応できないという事態が生じます。


この事態に対応すべく、戦争の後期にドイツ軍が生み出したのが、「カンプフグルッペ」というコンセプトだったのです。

「カンプフグルッペ」は、戦地の状況、もしくは任務に応じて、指揮官が指揮下の単一部隊をいくつか組み合わせて、臨時で編成する戦闘団のことです。あくまで臨時に編成された部隊として、厳しい状況に臨機応変に対応できる、小規模で小回りの利く集団、といったイメージです。この「カンプフグルッペ」によって、ドイツ軍は戦闘を続けることになります。


「カンプフグルッペ」の利点は、以下の通りです。

①状況もしくは任務に応じて、柔軟な体制を組めること。

②小規模集団のため、小回りが利くこと。

③状況もしくは任務が変化すれば、グルッペを改組・再編・解散できること。


私はこの「カンプフグルッペ」というコンセプトが大好きで、実は豊橋教室のマネジメントにも取り入れています。

豊橋教室では、役職は「教室長」と「事務長」の2つしか設けておりません。全体の運営を統括し責任を負う「教室長」と、教室の運営を統括する「事務長」の機能は、どんな時も必要だと考えているためです。

逆に、その他の役職は、いまのところは設けるつもりがありません。役職が固定されることで、その役職に就く方が関われるミッションが固定化されてしまうのは望ましくないと考えるためです。


代わりに、豊橋教室では、以下のプロジェクト(ミッション)を同時並行で動かしております。「チーム」という名称で呼んでいますが、ミッションごとに多様な能力を持ったメンバーを臨時で編成しているため、コンセプトとしては「カンプフグルッペ」に近いと思っています。1人のメンバーが、複数のミッションに関わっていただいている場合もあります。


①補助金調査・申請:嘉陽事務長を中心に調査、教室長と協同で申請。

②渉外:教室長+有志メンバーで訪問挨拶等。

③広報:広報チーム2名を中心に、つばめ全体の広報を担当。

④集団授業+受験生対策:許講師を中心に進捗中。

⑤連休合宿:福田講師+広報チームの連携で進捗予定。


このように、役職を固定せず、必要に応じてカンプフグルッペを編成することで、多様なプロジェクトを並行して動かすことができています。特に③と⑤に関しては、有志メンバーの自発的な申し出に基づいて設定されたミッションです。また④の内容に関しても、大部分を許講師に委ねています。

各メンバーがそれぞれのミッションを設定・達成することで、教室全体に活気がもたらされ、多様な才能が子供たちに恩恵をもたらしてくれることを大変嬉しく思っています✨


さて、優れた「カンプフグルッペ」にも欠点が2つあります。

①指揮官が「カンプフグルッペ」の編成・コンセプト設定を誤ると、グルッペは能力を十分に発揮できない。

②多様なミッションに応じた小規模集団が並立するため、指揮官がそれぞれのグルッペに常に気を配り、適切に指揮する必要がある。


…そうです。「カンプフグルッペ」は、個々の特性を多様に活かそうとするコンセプトですから、編成から運用に至るまで、指揮官に大きな負担と責任が生じるのです。

まあ私はこの欠点も重々承知したうえで、通常の組織化ではなく「カンプフグルッペ」方式による教室の運営を行っているわけですから、何の問題もありません(;´・ω・)これからも各グルッペの方々には、存分に才能を発揮してほしいと思います!!!


「ひとこと」。私の大好きな哲学者、キルケゴールの言葉です。

最後に、豊橋教室では、以下の通り募集しております。

① 生徒。

小学1年生~高校3年生まで。勉強する意欲のある子は、誰でも歓迎です!

②【今週のひとこと】。

豊橋教室では、好きな言葉、好きなセリフ、格言を週替わりで掲示したいと思っています。子供たちや、私たちにとってもいい刺激になると思いますし、その言葉を心に刻んでいる方の人生についても触れられるような気がするからです。

ぜひご遠慮なく、下記LINEにてお好きな一言をお送りください!

③ スタッフ。

◆財務:補助金調査・申請。私企業との連携検討。

◆渉外:教室長の既存人脈の一部引継ぎ。

※講師の方は、予想以上のご人数からご応募いただきましたため、いったん募集を停止しております。生徒が増えてまいりましたら、またお知らせいたします。


それでは、豊橋教室をお楽しみに。

東海つばめ学習会 豊橋教室長

久野 修佑

NPO法人 東海つばめ学習会(無料塾)

東海地方で教育機会に恵まれない子どもたちへ学習支援を行っています。